その1
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まだ東京ミッドタウンが防衛庁跡地と呼ばれていた2004年に目の前の路地を入った場所にてベル・オーブ六本木を開店しました。そこからほぼ13年の時を経て2017年4月28日もう一つのお店

「RIO BREWING & CO. BISTRO & GARDEN」

が加わることになります。

自分が創業した場所で、そしてそこから目の前にミッドタウンが立ち上がっていくのをただ眺めて必死にビール、そしてその文化を伝えていたことを思うと正直不思議な気持ちでもあります。創業時の自分にいってあげたい。またこの場所から大きな希望をいだいた次の創業と挑戦が始まるんだと。

「リオ RIO」というのは僕の欧米でのニックネームから来ていて、「リョウ」とみんな発音できないため、ベルギーで醸造家達に覚えて欲しくて、そして輸入がしたくて自分で「リオ」といつの間にか名乗っていました。

自分で自分の名前はリオだと言いつづけて13年。我々のビール、そしてワイン、食の円は世界へ広がり、世界中に大切な想いをともにする友人や仲間が出来ました。これからもっとできるに違いない。

この間、ビールの世界で上を目指し、そして世界にイノベーションを起こす一団になりたい。そんな想いはビールの枠を超え、日本酒や焼酎の数多くの蔵とも友情は深まっていきました。

そんな中で自分は日本人なんだというアイデンティティーも感じそれを誇らしくも感じるようになりました。日本人が世界に打ち出していくビール文化を作っていきたいと。

そこから「初陣」の誕生。ブリュッセル法人の「RIO BREWING & CO. SPRL」へと向かいます。

最初は間違いなく僕の趣味程度なんだと社内でも思われていました。古城戸でさえ思っていたと思う。それを含めて今回のミッドタウンへの出店は
日本、ベルギーそして世界を拠点にビール作りを行なっていき、世界に僕らのビール文化を伝えていく大きな意味と我々の大きな志し、本気を意味します。そのために我々に「妥協」という2文字はありません。

東京ミッドタウン「RIO BREWING & CO. BISTRO & GARDEN」からビール文化、醸造文化で航路図を作る。人の円を世界へ。 

この13年間応援していただいたお客様たち、コレガス、醸造家、生産者様、この事業に関わってきたすべての皆様に感謝しながら前進します。

菅原 亮平

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