その5

明日7/11(月)より

デリリウムカフェ トーキョーにて
フォー・セゾン
ファイブ・センス
シックス・ウィート(バッチ Rio)

デリリウムカフェ レゼルブにて
フォー・セゾン
シックス・ウィート(旧バッチ)
シックス・ウィート(バッチ Rio)

の提供を開始します。

これらのビールはジャンデラン醸造所によるものであるのでこの醸造所を今回は説明していきます。
また、前回にベルギーにて私が醸造してきたシックス・ウィート(バッチ リオ)樽生についてもその2、その3を通しながらじっくりと説明していきたい。


ジャンデラン醸造所は正式名称にて
Bra​sserie Jandrain-Jandrenouilleジャンデラン・ジャンドゥルヌーィである。
あまりに難しい呼び名であるために日本ではジャンデラン醸造所と呼ぶ事にした。

醸造所の場所はワロン・ブラバンド州 ブリュッセルとリエージュの中間地点にあり、非常に美しい丘陵地帯が広がる場所でもある。実はホワイトビールのヒューガルデンの町も近くに存在する。ちなみにヒューガルデン村は地図中央のティーネンの町からすぐ南。画像真ん中の点線はオランダ語圏(フラマン語)圏とフランス語圏(ワロン圏)の境界線である。


醸造所はステファンとアレックスの二人によって共同経営されており、アレックスの家 (中世から増改築を繰り返して作られたという典型的な農家の家)にて醸造を行っている。ビール醸造を本格的に始めたのは2007年。

私が初めて彼にあったのは2008年、ブリュッセルでのデ・ラ・セーヌ醸造所のベルナルドが開いているブリュセレンシス・ビアフェスティバルだったはず。
ビール評論家のティム・ウェブと一緒にブースに行って飲んだのを覚えている。

当時からブリュセレンシスは非常に質の高いビールを醸造する醸造所が参加していた。

カンティヨン醸造所
デュポン醸造所

デ・ラ・セーヌ醸造所
ルル醸造所
ジャンデラン醸造所
デ・ランケ醸造所
ドリー・フォンティネン醸造所

現在の私が輸入するビールも非常に多い。日本でこのブリュセレンシス・ビアフェスティバルを開くようになったのも当然の流れかもしれない。

さて話は戻ってジャンデラン醸造所。
彼らの特徴はアメリカ、シアトルに近いヤキマのホップを使用している所である。彼らはアメリカのIPAとは違ったホップの使い方をセゾンビールを通じて提案している。
そのビールがフォーセゾンだ。
ホップの花を発酵中も漬け込むドライホッピングによって醸造されるセゾンビールは他にはなく、(デュポンは昔ドライホッピングを行っていた。昨年限定にて醸造を再度再開した。) 2次発酵用のごく微量の糖類以外は麦芽、水、ホップ、酵母の
みで醸し出される。喉を潤す味わいと花のような、白桃のような軽やかな香り、そして強い苦味が彼らが選び抜いた最高のホップから生まれるものであり、
これまで上品な味わいのセゾンビールはこれまでにないとも評される。ラベルにはホップの収穫が描かれている点もこのビールを表現している。


このビールも以前、佐々木や鳩貝と共に醸造所を訪れ一緒に醸造を行ってきた。
これらは僕らの事業の研修にて以前から行っている事でもあり、年々行う内容がグレードアップしてきた。今年の2月からはベルギーのレストランでシェフが働くという研修も始めた。これも現地の醸造家が動いてくれたおかげた。

その流れで前回に醸造してきたのが、
今回提供するシックス・ウィート樽バッチRioだ。Rioは私のベルギーでのニックネーム。


先週にベルギーでも一緒にビールを醸造してきたのでそれらの内容と共に次のブログで紹介していきたいと思う。

ビール、食を通じて人の円を作る事が僕らの使命であり、先週の旅も彼らと楽しい文化交流を行ってきたのでそれも紹介したい。ただビジネスというわけではなく、そこに友情のある事がわかっていただけると思う。

この写真については次回。。。写真は醸造家のアレックス。と私。。。