コレガスインタビュー

プロフィール
佐々木 歩美(ささき あゆみ)
東京都大田区出身。学生時代には、ケンタッキーフライドチキンや極楽湯の食事処でアルバイトを経験し、その後七輪焼肉安安で約6年勤務。チェーン店のマニュアル通りのサービスに疑問を抱き、2017年1月に入社、東京・六本木のスペイン食堂「ラ・オリーバ」にてホール社員として勤務。

「入社のきっかけを教えてください」

入社前にアルバイトで働いていた際、チェーン店特有の、回すだけ・こなすだけの、マニュアル通りのサービスに対して、やりたいサービスはこういうものだったのだろうかと疑問を抱くようになり、同じ焼き肉屋で以前一緒に勤めていた先輩に相談したんです。チェーン店では、「おすすめ商品」が決まっていて、決められたものをお勧めしないといけないのですが、そうではなく、自分が本当に良いと思ったものをお勧めしたい、そしてお客様に心から喜んで頂けるようなところで働きたいと思って。相談した時に会社を紹介頂いたのがきっかけです。

「仕事の面白い部分、難しい部分を教えてください」

アルバイトスタッフや社員など、立場関係なく距離が近い職場なので、みんなで意見を言い合って、いいものを作り上げていけるのが面白いですね。例えば接客で言うと、お客様によって、それぞれに合ったアプローチ方法でサービスを行うことによって喜んで頂けるのが嬉しいです。地域柄、ファミリーの方など周りの目が気になってちょっとお食事しずらかったりすると思うんです。あとカップルの方はガヤガヤしていない場所が良かったり。お客様によって求めていることが違うので、一人一人のニーズに寄り添った接客を心掛けています。
難しい点は、まだ日本人に馴染みの薄いスペイン料理を伝えることですね。パエリアやアヒージョは皆さんご存知なんですが、例えばウサギを使った料理など、日本人からすると可哀そうなイメージがあるんですが、スペインでは鶏と同じくらいポピュラーであることを、身近な食材だからこそ知って頂きたいです。シェフが実際に試食の場を設けてくれるので、そこでどのようにお客様に伝えようかみんなで考えています。

「お客様(仲間)との忘れられないエピソードはありますか?」

先日、EVERBREWで直輸入しているスペインワイナリーの醸造家が来店くださったんですが、その際に、造っている時の想いを伺ったり、醸造家とお客様がお話されているのを見たりして、私はこういうことをやりたかったんだなと初心を思い出しました。初めて醸造家がいらした時、お客様と一緒にスペイン式の乾杯をされていたんですが、いつもと客層が違ったのでノリが大丈夫かな…と心配していたんです。が、そんな心配は杞憂に終わって、「また来ます」と、とても喜んで頂けて。イベントをしてお客様に非日常をご提供するのも素敵だなと思いました。お客様との共通の思い出ができて、「あの時は…」と、また一緒にお話出来るのが嬉しいです。

「これから挑戦してみたい仕事は何ですか?」

入社直後からずっとソムリエの取得に挑戦しています。こういうところに勤めているので、自分の武器になるものが必要だよとシェフからアドバイスを頂いて始めたのがきっかけなんですが、実は今年が3回目の挑戦でして…。今年こそと臨んだんですが、砕けてまいました…。今年はかなり泣きましたね。通常の営業と、ワインの勉強の両立が難しくて、まだ気持ちの整理が出来ていないですが、来年もまたチャレンジしようかなと思っています。
やはり、自分にちゃんとした知識がないと、お客様からしたら若い子が何か勧めてきたな、と思われるだけになってしまうので、それを払拭するためにも資格を取ってサービスが出来たら、お客様も安心して聞いてくださるのではと思って。自分が提案したワインとお食事のマリアージュをそのまま受け取って召し上がって頂けるのが目標です。

「プライベートはどのように過ごしていますか?」

休みの日はなるべく外食するようにしています。ここにいるだけだと、ここが私の中の当たり前になってしまうので、外に出ることによってお客さんと同じ目線に立つように心掛けています。外食すると、こんなサービスされたら嬉しいな、とか、この配置いいな、などと学ぶことが多いですね。ソムリエの勉強もあるので、友人を誘ってワインを飲むことも多いです。人数が多いとワインも沢山の種類が飲めますし(笑)。
あとは、小学校の頃から歌手の倖田來未さんの大ファンなのでライブに行ったりもしています。芯が強いところが好きで、彼女の歌詞を思い出しながらお仕事も頑張れています。

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