その1

本日5月1日はエバーブルーの最初の店舗(昨年お店は閉店しましたが)ベル・オーブ六本木がオープンした日(2004年)です。ちなみに5年前にデリリウムカフェ銀座もオープンした日でもあります。飲食店を経営する方にとっては会社の登記日より初めてお店をオープンした日が創業日に近いのではないでしょうか。

六本木のお店はお金のない状況下でとにかく手作りでお店を作りました。海の家などを一緒に作っていた大学建築学科の友人とお店を2ヶ月くらいかけて手作りで作り上げたのです。毎日僕の家に泊まって一緒に過ごしながら作り上げました。この工事は人生の中でも本当に期待と不安にまみれた良い思い出でもあります。若いのでほとんど自信と期待でした..汗
余談ですが、ちょうど工事中にドリフターズのいかりや長介さんがなくなり本当にショックだったのを覚えています。青山墓地かどこかのお別れ会に工事で行ってる場合ではなく落ち込みました。

本日ビールオンライン(通販)の購入欄をチェックしていたところ、一人の購入備考欄に下記のメッセージが書かれていました。

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菅原君こんばんは Nの母です。ご活躍の話をいつも息子から聞いています。久しぶりにベルギービールが欲しくなり、立ち寄りました。宜しくお願い致します。
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実はNというのは先ほど紹介したベル・オーブ六本木の内装を一緒に作ってくれた友人なのです。
16年前にお店まで一緒に作ってくれた友人のお母様からこんな日にメッセージが来るとは。。Nくんとお母様が心配してビールをお買い上げいただいたのだと思います。(今までにないほど大量にお買い上げいただいてました。飲みきれるのでしょうか。。)

それを見て最近よく考えていることが頭に浮かびました。(会社でも私からこの話をよくしているスタッフがいますし、40歳を迎えて経営者仲間とも飲みながらよく話す事です。)

こんな事言ってはいけないのかもしれませんが、今こうして事業が存続しているのは奇跡に近く、99%は結局運と仲間とお客様のおかげなんだなと歳をとればとるほど思ってきます。1%が残りで自分の実力なのかどこを何が占めているのかどんどんわからなくなってきます。分からなくていいのですが。。今の事業はその運の塊なんです。長く事業をやられてピンチをくぐり抜けてきた方は多くの方がうなづかれます。

ですから震災や今回の新型コロナウィルスなどの緊急時はいつもの1%の100倍の努力をしなければ生き残れないと思うんです。これまで99%運とお客さま達、仲間達に頼って甘えてきたわけですから。これまで通りの努力では生き残っていけません。90%自分の実力だったと思っていたら大変なことになります。このことをスタッフの胸にも刻んでいきながらなんとか仲間達とこの荒波を越えていきたいと思います。

最後になりますが、
Nさんのお母様、こんな日に心温かいメッセージ本当にありがとうございました。(ビールまだ届いてないですけど)
コロナウィルスが収まりましたらビールを持参して遊びに行かせていただきます。