その8


今、高尾と自分が飲食業をやっている一つの始まりは大学時代に松田公太さんに出会った事が相当大きい。そこがすべての始まりだったと言っても過言ではない。高尾もそう言うに違いない。

さて、最近その松田さんがタリーズの社長を退任されたという事でお客さんからもこの事を聞かれる事もたまにある。

ただ彼がまるで失敗したかのようにいう方も多いが、私は逆。あそこまでタリーズを大きくした彼の功績の方が圧倒的に大きいのではないだろうか。普通の人にはあんな事できない。日本の悪い所は悪い所ばかりつつく所だとは誰しも気づいているとは思うのだが。

思えば、彼の背中を追いながら仕事をして来た。
よくお客様にどうしてベルギービールの店を始めたの?と聞かれるが
その理由の一つにタリーズと同じビジネスモデルという事もある。
最大の理由は「ベルギービールが死ぬ程好きだから」だが。
その点からすると「スペシャルティーコーヒー」と「スペシャルティービール」私からすれば、そこまでの違いはない。

デリリウムカフェ」だってそう。彼の武勇伝になっている「米タリーズ社長に直談判して権利を取ってきた」という話。私も同じで突撃して来た。メールを送っても返事もなかったが、ベルギーに行って直談判する事ができた。レベルはまったく違うけど。。彼と交わってなかったらそんな事考えなかったかもしれなかった。

現在、貿易をしていて幸せだと感じるがその原点となったのは元タリーズUSAの副社長のRJの影響もかなりある。英語が下手な私だが、彼といつも話しながらお互いに笑っていた。RJも私の事が大好きだったに違いない。アメリカに行ったら家に住ましてくれ。とかいつも言っていた。これは今考えるとベルギーの醸造家と話す雰囲気と非常に似ている。その雰囲気が大好きなのだろう。これが貿易をしていて幸せと思うベースとなっているのは間違いない。

こう書くと彼のシンパかと思われるかもしれないが、そうではない。別に彼のすべてを尊敬してるとかそういうわけではない。
万が一、私が彼を大嫌いだとしても彼に相当影響を受けている事は明白だから。
彼は「情熱」「根性」という言葉が似合う人だと思う。
私もこの二文字が大好きな事は一緒に働いている人達はご存知の通り。完全にここらへんは影響を受けすぎている。そのためにも「ベル・オーブ」「デリリウムカフェ」で一緒に生きて行くメンバーみんなにも「情熱」を伝えていければと思う。

この間、お会いした時このブログに公太さんの写真を載せたのを本人は知っていた。そのうちこのブログを読まれるのだろうか?アメリカでの飲食事業を進めたいという事なのでぜひ聞いてみたいものです。
※私に多大な影響を与える人は高尾と私の金持ち父さん(商売を教えてくれる方)です。