その8


醸造所をマルコが案内してくれる。
この醸造所を訪れるのは2回目。

山下と共に回る。

世界中でセント・ベルナルデュスの人気が高まり、供給が間に合っていないようだ。特にアブトに顕著なよう。
マルコは私に「Take it Easy(ゆっくりやろうよ)」と笑いながら言う。
来年、醸造所は拡張され、大きくなるのだ。これはヴェルハーゲ醸造所も同じ。アメリカへの輸出元がこの二醸造所が同じ事からも予想がつく。


ほしい


ほしい、ほしい


ほしい、ほしい、ほしい


ほしい、ほしい、ほしい、ほしい
なんでもう輸入しました。すがやにも卸しましたし。


ほしい、ほしい、ほしい
と思って、ビールケースを送ってと頼んだら
なんと
Sixtusのほんとにレアなケースをマルコが日本に送ってくれた。今は六本木のお店で大切に置いている。彼もこれを送った時、私の喜んでいる顔が浮かんだに違いない。このブログを書いている数日後に彼と会うのだから、このお礼をぜひしたい。

飲みたくて飲みたくてたまらなかった
セント・ベルナルデュス アブト 60th Anniversary Editionを倉庫で発見したので聞いてみる。
私「日本に輸出できないの?」
マルコ「これはまだベルギーとアメリカだけなんだよ。」
私「じゃあおみやげにいくつか持って帰れる?」
マルコ「もちろん!!」

彼は近くのスタッフにフラマン語で話しかけた。
そうすると、彼は
「I’m サーカスマン!!」と突然、私に話しかけた。
突然だったので、
「I was サーカスマン」っていったのかと思って、
「Were You?」と聞くと彼はにこっと笑った。

こういう事だったようだ。

出荷前の箱から取り出された我々へのおみやげ。

この時、気づいた。
たまに、ベルギーから送られてくるケースにきちんとビールが入ってない事がある。。。
これまで「彼ら」のせいとばかり思っていたが、
実は、我々、輸出元のわがままのだったのは、、、。

これは、、、
大発見。というか大反省。。

とブログには書いているが、この時の本人の気持ちは
「みんなのおみやげになる」と気分はほくほくである。

ついでに
ベルギーでさえ売れない一品である。
ピエール・セリス氏の最新作「グロッテンビア・ブロンド」

彼に頼みに頼んで、彼が間違えて我々に輸出してしまったこのビールについて質問してみた。
「グロッテンビアのブロンドってアメリカにしか売ってないんでしょ?」

マルコはにやっと笑いながら
「いや、それは違う。日本に売ってるよね。(笑)」
ほんとに彼は面白い。

私「このビールはネットでもほぼ宣伝しないようにしてるから、
日本では大切にうちの店でだけこっそり売ってるよ。けど最高にうまいよね。」

彼もほんとにこういう話でうれしそうだ。

次はセント・シクステュス修道院に行こうか。彼は言った。