その4

9/1 11:30東京芸術劇場のリニューアルオープンと同時 ベル・オーブ東京芸術劇場がオープンしました。ご来店いただいた皆様本当にありがとうございます。

ベル・オーブは「ベルギー」の「夜明け」という造語のように
一杯のビールを飲み、ベルギーの文化を知る一つのきっかけになって欲しいと考え付けた名前です。
お客さんに「ベルギーって何語で話すんだっけ?」こんな質問をされるのは一杯のビールで文化を知るきっかけであり一番嬉しい事でもあります。

ロゴはヨーロッパのラテンとゲルマンの文化そして、様々な人が行き交うベルギーのように様々な人が集う場所になって欲しいという気持ちを混めてクロスしたロゴを作りました。

ベル・オーブからすべてが始まりました。そして新しいベル・オーブが誕生するのは6年ぶり、しかし僕にとっては2店の撤退を含めると5軒目のベル・オーブになります。ベル・オーブの失敗があって今があります。そのどん底から一緒に助けてくれた六本木の相原、古城戸には本当に感謝しています。

今回はビールで公共施設を盛り上げる。という挑戦でもありますが
最初に芸術劇場の松崎さんと一度会った時からなんとなくこの店が出来るのがわかっていたような気もします。逆にたぶん松崎さんじゃなかったらこのお店はなかったと思います。これもなにかの人の「円」ってやつです。
僕が大学で建築学科に入ってめったに読まなかった建築の本。だけど最初に読んで感銘を受けたのが芦原義信先生の「街並の美学」でした。その芦原先生の代表作の芸術劇場でお店をやらせていただくのも建築からフェードアウトした僕にとっても勝手に「円」だと思わせてもらっています。

現在ベルギーにおりますが、多くの人の円を感じ世界がビールで繋がるのを体感しています。 同じように東京芸術劇場にて多くの文化とみなさんが交わる場所となるように約束します。

菅原 亮平